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STD(性行為感染症)
2005,08,13, Saturday
皮膚病AtoZ 「STD:性行為感染症(性病) について」
STD(Sexally Transmitted Disease)とは:従 来、性病というと性病予防法で定められた梅毒、淋疾、軟性下疳、ソケイリンパ肉芽腫症の4種類でしたが、近年では性行為によって感染する危険性の高い疾患 をSTD(性行為感染症)として分類しています。そのため、上記以外にもクラミジア、カンジダ症、陰部単純ヘルペス、尖圭コンジローマ、トリコモナス、疥 癬、毛ジラミ、ウイルス性肝炎、HIV感染症(エイズなど)など様々な疾患が含まれています。最近は、若い人を中心にSTD(性病)が増加していると言わ れています。正しい知識が無い為にいつの間にかピンポン感染を来たし家族や恋人にうつしてしまうケース(水平感染)以外にも、母子感染などの垂直感染も知 られています。正しい知識を身に付けて、コンドーム使用などによって予防することが重要です。多くのSTD(性行為感染症)は、早期に発見し治療すれば治 る病気です。思い当たる事があれば医療機関で簡単な血液検査、膣・尿道分泌液検査などを受けましょう。
STDの予防について:
(1) セックスの相手は限定しましょう。 又、STDと診断されたときは、パートナーと一緒に検査や治療を行いましょう。
(2) セックスの時は必ずコンドームを使いましょう。 避妊目的でピルを服用しても性感染症の予防にはなりません。
(3) 生理の時は、セックスを控えましょう。生理の時は、普段よりさまざまな菌やウイルスに感染しやすいので、セックスは控えましょう。
代表的なSTD:梅毒
梅 毒はTreponema pallidumという病原体による以前には代表的な性感染症でしたが、抗生物質のお陰で、最近 では全性感染症の中で約0.8%と発病率は低くなってきました。梅毒は、セックスやキスの時に、皮膚や粘膜の小さな傷から、感染します。又、輸血から感染 することもあります。母親が感染していると、胎盤 を通じて胎児にも感染します(既婚の妊婦の中で約0.2%が梅毒検査で陽性)。
■どんな症状があるの?
潜伏期間は10日~90日間と言われています。多くは3週間前後で症状が出ます。
第1期:
感 染から3ヶ月くらいまでの症状を第1期といいます。感染した人と接触した部分(性器、直腸、口など)に、 1cmほどの赤みのあるしこりができます。そのあとに、太ももの付け根(リンパ節)が腫れてきますが、痛みがほとんどないため、気づかないことが多いので す。そのまま放っておくと、症状は、自然になくなりますが、決して感染がおさまったわけではなく進行してゆきます(第2潜伏期)。
第2期:
リ ンパ節内で増殖した病原体が、全身に広がる時期を第2期といいます。感染後3ヶ月くらいから、全身の 倦怠感や微熱などの不快感、ばらの花びら状の赤い発疹、手のひらや足の裏の平らな丘疹、外陰部や肛門周辺にイボ状の丘疹など、いろいろな 症状が現れますが、いずれも痒みや痛みがありません。この症状が、現れたり、消えたりを、3年間ほど繰り返し、自然になくなります(潜伏梅毒)。
第3期・第4期:
感 染後、2年~3年を経過すると、筋肉、骨、内臓などに梅毒によるゴム腫と呼ばれる結節ができ、次第に 大きくなります。この時期が第3期です。感染後、10年以上経過したものを第4期といいます。この時期には、症状もかなりすすみ、心臓、血管、 脳や神経まで梅毒に侵されています。症状は、大動脈瘤、痴呆、進行性マヒなどとなって現れます。
■どんな検査をするの?
梅毒かどうか血液検査で確認します。但し、血液検査は、感染してから6~8週間経過しないと きちんとした判定が出来ません。
■どんな治療法・対処法があるの?
ペニシリン系抗生物質の内服や注射で治療します。ペニシリンのアレルギーのある人には他の抗生物質で治療をします。
性器ヘルペス(単純疱疹Ⅱ型)
単 純疱疹は、単純ヘルペスウイルスによる感染症です。口唇にできるものがⅠ型、陰部にできるものがⅡ型ですがオーラルセックスが一般化して両方を来たす方が 増えています。最近では20歳代の感染が多いと言われています。症状としては、小さな水疱が出来て痛みを伴います。女性で再発を繰り返す方も珍しくありま せん。特に女性の初感染では、病変が高度で発熱など全身症状を伴う事があります。妊娠中に感染すると、出産時に産道で感染する恐れがあります。又、今は症 状がなくても、疲れているときや、 風邪などの病気で身体の抵抗力(免疫力)が低下することで、再発することもあります。
■どんな症状があるの?
初感染の場合、3日~7日の潜伏期間をおいて症状が現れます。発熱や倦怠感が起こり、次に米粒大 (1mm~2mm)の水ぶくれが、女性は外陰部や膣に、男性は亀頭包皮にできます。水ぶくれは破れて、びらんや 潰瘍へと変化します。下着が触れたり、排尿をするだけで、痛みを感じるようになります。 中には、外陰部がタラコのように腫れ、激痛から歩行・排尿困難になったり、足の付け根のリンパ節が腫れることも あります。この症状は2~3週間続きます。
■どんな検査をするの?
水疱を見ると、おおよその判断がつきますが、正確な診断をするためには血液検査と水疱内での、ウイルスの存在を確認します。
■どんな治療法・対処法があるの?
治療法は、抗ウイルス剤を局所に塗ったり、内服薬を投与する方法があります。出来るだけ早期の治療が効果的です。
尖圭コンジローム
潜 伏期間は一定ではありませんが、パポバウィルス群ヒト乳頭腫ウィルスによる感染症です。女性では、陰唇、肛囲、に多く、男性では陰茎冠状溝に多く乳頭状~ 花野菜状のニワトリのトサカに似たイボ状の皮疹が多発します。かたまって大きくなって、カリフラワー状になる こともあります。自覚症状はほとんどありません。ほとんどの場合は見て判断できますが、時に梅毒の症状に似ているため血液検査で梅毒ではないことを確認す る必要があります。
■どんな治療法・対処法があるの?
治療法は、腐食させるような塗り薬を塗ったり、液体窒素で凍結させます。 またレーザーや電気メスで焼き切ったりすることもあります。時間はかかりますが、治療を中断しないで続けることが大切です。
2005年08月13日