皮膚科AtoZ ミルディス皮膚科:東京都足立区北千住で皮膚科を診療している院長の皮膚に関するブログです。

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レチノイン酸とは

皮膚病AtoZ 「レチノイン酸とは」

レチノイン酸外用剤使用上の注意

レ チノイン酸はビタミンAの誘導体で、難治性のニキビの治療薬として米国で認可された後、シワなどの紫外線による皮膚の老化にも効果が認められ多くの患者さ んに皮膚の若返り治療薬として使用されています。日本では正式に認可されていないのが現状ですが、当院では患者さんの症状に応じて処方いたします。現在、 日本でも一部の化粧品にシワに対して効果があるとしてレチノールという成分が配合されているものがあります。しかし、レチノールはレチノイン酸の約100 分の1の生理作用しかないため治療効果を認めるまでには至っていません。

■ レチノイン酸の皮膚に対する作用
1. 角質をはがす(角質を薄く保つ)。
2. 表皮の細胞分裂を促進し、皮膚の再生を促す。
3. 皮脂腺の働きを抑え、皮脂の分泌を抑制する。
4. 真皮のコラーゲンの生成を促し、皮膚の小ジワを改善する。
5. 表皮内でヒアルロン酸などの分泌を高め、皮膚をみずみずしく保つ。
■ 外用の仕方
1. 刺激の少ない石鹸をよく泡立てて優しくなでるように洗います。洗い流す時には皮膚を強くこすらないでぬるま湯ですすいで下さい。
2. 洗顔直後は角質層が水分を多く含んでいるため薬剤の浸透性が良くなり、刺激が強く出ることがあります。その場合は洗顔後化粧水を使用してから20分程度待って外用して下さい。その後に少し時間をおいて保湿クリーム外用や化粧を行って下さい。
(洗顔→化粧水→レチノイン酸→保湿クリーム・化粧)
3. 塗る部分は症状に応じて異なります。ニキビでは目の周りを除いて顔全体、肝斑ではシミより一回り広め、老人性色素斑を高濃度で治療する場合はその部分に限 局して塗ります。但し、老人性色素斑が多発している場合にはその予備軍が他の部位にも数多くあることが想像されるので、ニキビと同様に顔全体に塗った方が よいでしょう。
4. 外用回数は基本的には1日2回連日ですが、刺激症状が強いようであれば1回に塗る量を減らす、あるいは1日1回にする、1日あけるなどで加減します。多くの場合は使用しているうちに慣れて使えるようになります。
5. 外用量は顔全体に1日2回の連日使用の場合、5gで約2週間が目安です。
■ 注意事項
1. 使用当初は塗っても全く反応が見られないことも多いのですが、数日後から塗った部分が赤くなり、角質が垢のようにポロポロ剥けてくることもあります。そし て刺激に対して敏感になりますが、これらの反応は通常のものであり、レチノイン酸が効果を発揮している目安でもあります。
2. 東洋人は欧米人に比べると反応が強く出る場合もあり、また赤味を嫌う事が多いので、あまり高濃度ではなく0.05%程度で連日外用する方がよいでしょう。

2005年08月24日

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