皮膚科AtoZ ミルディス皮フ科 東京都 足立区 皮膚科 美容皮膚科 形成外科 アレルギー科:東京都足立区北千住で皮膚科を診療している院長の皮膚に関するブログです。

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口唇の荒れ

皮膚病AtoZ 「口唇の荒れ」
最近「くちびるの荒れ」で当院を受診される方が多かったので,今回のテーマとしました。
1)荒れやすい時期は?
・11月から3月の冬季
2)どういう人に多い?(要因)
・ 飴やガムをよく噛む,歯磨きの頻度が多い,職場や家庭が乾燥。(これらは口唇荒れの臨床症状の重症度と正の相関を示す。)
・ 化粧品や口紅の使用頻度とは相関しないことが多い。
・ 要因としては,冷暖房のきいた部屋に長時間滞在(63.3%),口唇に何も塗らない(51%),日焼け(38.8%),かぜをひく(34.7%),唇をなめる(34.7%) など。
3)どのような疾患が含まれるか?
・アトピー性皮膚炎,口紅・リップクリーム・歯磨きによる接触性皮膚炎(かぶれ),口唇の単純性ヘルペス,カンジダ症(真菌:かび)などがあります。また,最初の原因とは別に日常使用している口紅や歯磨き,醤油などの滲透圧の高い液体が付着することによって治りを妨げている場合もあります。患部を外部の刺激から保護することも大切です。
4)当院での治療の基本:
・ 場合によっては顕微鏡検査にて真菌の有無を確認。
・ ストロングクラスまでのステロイド軟膏(例えば,アルメタ軟膏など)を外用。
・ 亀裂(ひび割れ)を伴うものでは亜鉛華軟膏を混合,かさぶたが付着するものではサリチル酸ワセリンを混合。
・ リップクリームも香料などを含まないものへ変更するか,白色ワセリンへ変更し,外部の刺激から患部を安全に保護。
5)注意事項
・ 刺激性口唇炎の原因となる歯磨きの発泡剤であるラウリル硫酸ナトリウムを含まない歯磨きに変更(例えば,ノンフォームS®:COOP),しばらく薄い塩水で歯を磨く。
・ 醤油,サラダドレッシング,たれなど,浸透圧の高い液体が口唇に付着しないように注意。
・ 稀にはリップクリームでもヒマシ油,ラノリン,L―メントールをはじめとする香料などによるアレルギー性接触性皮膚炎も生じうる。
・ かぶれの少ない口紅やリップクリームとして資生堂のd-Program®も試してみる。
6)その他の検査
・ 長期間持続する口唇荒れでは,口紅,リップクリーム,歯磨きのパッチテストを行い,原因物質検討と使用可能な製品の選択を行う。
・ 高齢者などでは,日光口唇炎なども鑑別する。
参考:日本医事新報 No.3816, Manual of Dermatologic Therapeutics など

2005年07月13日

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