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毛穴について

皮膚病AtoZ 46号「毛穴について」
毛穴について

いつの頃から毛穴が現在のように美肌情報の中心項目に加えられたのかは定かではありませんが、毛穴テーマは最近どの雑誌の美容特集を見ても取り上げられていますし、各化粧品メーカーも毛穴対策をうたった商品を販売しています。
毛穴が気になる部位は、毛穴の中でも毛はしっかりしていないのに、付着する皮脂腺が非常に発達している「脂腺性毛包」が主です。毛穴の悩みを分類すると、
①皮脂毛穴(皮脂が詰まって毛穴が広がる、あるいは面疱自体が目立つ白ニキビ、皮脂が酸化されて黒くなった黒ニキビなど)
②メラニン毛穴(毛穴の皮膚成分にメラニン色素が多くて目立つ)
③たるみ毛穴(加齢とともに皮膚がたるんで毛穴が広がる)
④角質肥厚毛穴(頬の外側や二の腕の外側がザラザラする状態で、毛孔性苔癬と呼ばれる)
になります。

(↓画像は現在、工事中です)
下記模式図は花王の化粧品パンフレットより一部転用いたしました。
図1.メラニン毛穴
図2.皮脂毛穴
図3.たるみ毛穴
図4.たるみ毛穴治療アプローチ
図5.指で押し下げると毛穴が斜めに拡大
図6.引き上げると毛穴は小さく見える
図7.二の腕の外側
図8.頬の外側

毛穴が気になる部位は顔、上背部などに限局されます。また顔の中でも鼻、頬など「ニキビ」がよく出現する部位に限定されています。すなわち毛穴の中でも特 に毛穴が目立つのは、毛はしっかりしていないのに付着する皮脂腺が非常に発達している「脂腺性毛包」がある部位なのです。同じ顔でも下眼瞼などでは毛穴を 気にする人もニキビで悩む人もいません。こうしたことから、毛穴拡大には皮脂あるいは皮脂腺が非常に重要な役割をしていることがわかります。
一般的な毛穴の悩みとしては上記のように①皮脂毛穴、②メラニン毛穴、③たるみ毛穴 ④角質肥厚毛穴 が挙げられます。

●皮脂毛穴
「皮脂毛穴」というのは皮脂が毛穴につまって押し広げている、あるいは皮脂が酸化されて黒ずんで目立ってしまうもので、思春期を中心に皮脂が多くてニキビ で悩む方の眉間や鼻によく見られます。皮脂のつまりを取る(ピーリング)、皮脂を抑制する(ビタミンC、ピル、スピロノラクトンなど)、皮脂腺を破壊する (一時的だがPDT、長期的には電気焼灼)などが改善法として考えられます。

●メラニン毛穴
「メラニン毛穴」とは何らかの理由(ニキビを繰り返したなど)で毛包上皮に沿って毛穴深くまでメラニン色素が増加したために毛穴周囲も含めて灰色に見えて 目立つもの。これらの治療には美白剤の使用、ピーリング、イオン導入などや、カーボンを詰め込んだレーザー照射(これはやけどで軽い傷を皮膚に作り、修復 過程<創傷治癒過程>の収縮作用を利用したもの、一時的ではあるがどの毛穴にも適応)などが行なわれます。

●たるみ毛穴
「た るみ毛穴」は主に頬に見られる斜めに広がって見える毛穴の拡大をさします。重力に従って皮膚が垂れて生じているので、ひっぱり上げれば小さく見えます。紫 外線や様々な酸化ストレスによって皮膚の弾性が失われ、加齢とともに皮膚が薄くなってしまうので垂れます。これは皮膚の厚みが少ない人により顕著に認めら れます(同年代の男女を比較すると、明らかに男性に少ない。元来、男性の方が女性よりも皮膚が厚い。また脂漏肌の人の方が皮膚が厚いので、少ない)。これ に対する最終手段はフェイスリフトです。その他の治療では皮膚の厚みを出す施術や成分も有用です。アブレージョン(傷を作って皮膚に硬さを出す)、TCA ピーリングも同様です。皮膚に硬さがあるからこそ垂れにくいという訳です。かさぶたを作らないものとしては表皮や真皮成分を増加させるレチノイン酸を始 め、マイルドではありますがグリコール酸、レチノールなども使用されます。

●角質肥厚毛穴
「角質肥厚毛穴」は鼻などでは皮脂毛穴と重複することも多いのですが、それ以外にも毛穴の出口の皮膚が著明に角化してしまい、触るとザラザラする「毛孔性 苔癬」という症状を合併している方もおられます(上腕外側にブツブツが目立つ人がいますね。それが頬外側の耳下腺あるいはこう筋あたりに出現する人もいま す)。角質が厚くなれば、より毛穴が深く見えるということ、毛孔性苔癬ではそれが顕著で周囲の皮膚面よりも明らかに飛び出してしまうので、ザラザラを通り 越してブツブツと感じてしまいますし、光の関係でカゲができて目立ってしまいます。前者の症状ではピーリング作用があるものを使用します。後者でも同様で すが、外用治療中はザラザラ感が緩和されるのですが、完全には消えないで当初の赤みから茶色い色素沈着へと年齢と共に変化してゆきます。サプリメントは強 いていえば美白効果があるもの、抗酸化作用、皮膚のターンオーバーを整える(ビタミンB2、B6など)でしょうか? 最後に、鼻は元々皮脂腺がとても発達 しており、皮膚(皮膚+その下の軟部組織)が厚いのでより目立ちやすい部位です。

以上、毛穴の悩みを見てきましたが……ということは、毛穴を目立たせなくするうえで、ダウンタイムがなくて有用な方法としては、
「毛穴をクリアにして、角質を薄くし、皮膚(表皮と真皮)の厚みを出し、皮膚の活性化を図る:ケミカルピーリング、レチノイン酸、レーザーなど光治療の併用」
ということになりそうです。
また、毛穴の目立ちをメイクでカモフラージュする方法もあるようです。

ヘア&メイクの油川ヨウコさんがすすめる
「毛穴を目立たせないメイク法」

※『レタスクラブ』(12月10日号)「大人メイクの小箱」より一部抜粋)
「最近は、毛穴の凹凸を平らにするシリコン入りの下地やファンデなど、優秀なアイテムが充実していますが、おすすめしたいのが“スティックコンシーラー”。スティックタイプは肌との密着度が高く、“持ち”もいいし、カバー力が抜群にあります」

(使うときのポイントについて)
「基本は、指で“薄く”塗ること。たくさん塗ると、時間がたつにつれて毛穴の中に入り込んでしまい、皮脂浮きして逆に目立ってしまう。そして、毛穴の凹凸の度合いによっても塗り方を変える。また、コンシーラーの色はファンデと同じくらいのものを選ぶ」

(メイク法)
①手の甲につけたコンシーラーを指に薄めにとる
(コンシーラーを使う順番は、パウダリーファンデを使っている人は下地のあとに、リキッドを使っている人はリキッドのあとに)
②毛穴が少ない部分は、なでるように塗る
(小鼻の周囲など、気になる部分を中心に上から下へ指でやさしくなでるように)
③毛穴が目立つ部分は、指を軽く回転させて 特に深い部分は、指で毛穴の周りをトントンと軽くたたくように回転させながら、塗る
④黒ずんでいる場合はコントロールカラーを塗る
(黒ずみが目立つ場合は、コンシーラーよりも黄色やパールピンクのコントロールカラーで小鼻周辺を薄くカバーし、ファンデをのせる)
*下地は、ファンデーションの肌への密着度を高めるだけでなく、肌をフラットにさせる効果も兼ね備えているため、使用したほうがファンデを使う量も減るし、肌がよりナチュラルに演出できるそうです。

2006年12月08日

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